パーキンソン症候群

パーキンソン症候群とはパーキンソン病とは異なる病状がある疾患の総称の事で代表的な病名として

①脳血管性パーキンソニズム
②薬剤性パーキンソニズム
③多系統萎縮症
④進行性核上性麻痺
⑤大脳皮質基底核変性症

があり、今回の患者さんは様々な原因が重なっていると考えられ判断はつきません。

患者さんの症状としては、全身が固縮し特に左右下肢、腰背部、後頚部は顕著で疼痛や自律神経症状が生じています。

■手法■
YNSA(山元式新頭針療法 )

■診断■
合谷診(右④)
上腕診(右頚椎)
首診(右肝、右腎)

■鍼治療■
A点(右)×1本
肝点(右)×1本
腎点(右)×1本

■置鍼後■
A点(右)と肝点(右)を刺鍼後に状態の確認を行うと、C0-C1(右)の圧痛が残っていたことから再度首診をし腎に反応を触知したため腎点(右)の圧痛へ刺鍼。その瞬間から固縮は緩和し圧痛部位も減圧。

■様子■
身体を仰け反る方向へ筋固縮が強く、強い緊張から椎骨の関節面や軟部組織に圧痛があり、本人は落ち着きがなく顔の表情も険しい事があります。

YNSAを加えるとその反応は早く、身体の緊張が緩和しその後のROMやオステオパシーのリリースもスムーズに行えADLが安定がします。

施術後の顔の表情は明るく、

私『◯◯さん顔色が良くなって目も開きましたね!素敵な笑顔ですよ』と伝わると

患者さん『そう?ありがとう。なんだか身体が軽くなって気持ちがいいわ』と。

ただ施術後の固縮の戻りは早く、パーキンソン症候群は難治化していますが、固縮や自律神経症状の緩和や介護開始時(要介護5でした)よりADLは向上していることから、パーキンソン症候群に対する鍼の
有用性を感じます。

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