様々な患者様を見させていただいているのですが、本日の患者様は大正10年のお生まれでお身体がこれまでを物語っていました。
四肢のMMTと関節可動域の検査のため、右上肢を少し動かすと、肩関節付近の雑音が手に伝わりました。
あれ⁉と思い肩をチェックすると、右肩を関節が前方脱臼しているのが分かりました。いつ発症したものかは不明です。他にも色々と症状があって、あちこち痛かったのを我慢されて来たんだと思うと目頭が熱くなりましたが、感情移入してはいけないと、患部の検査を続けました。
高齢者の肩関節脱臼は比較的多く、発症しても分からなかったり、整復するのも骨折リスクや再発率が高いのでそのままの場合が多いです。そして自動運動が減るため関節は癒着し、その状態で固定されます。
肩関節は筋に依存した関節で関節窩が浅い。様々な動きが行える可動性を獲得した反面、ちょっとした外力などで脱臼しやすい関節。高齢者の場合は腱板という筋肉が断裂している事が多く、お背中も円背し肩関節に負荷が掛かり続けるので、ちょっとした事や自然に脱臼しても不思議ではありません。
いつも思いますが、お会いした際は皆さんお辛かったですね、と感じます 。長年の症状を楽にすることは簡単ではありませんし、治せる所と治せない所はあります。でも、必ず楽にしてあげたい。保証は言ったらいけないんでしょうが、私はお辛い状態が楽になる事を約束します。私の施術院に出会って良かった、人生が良い方向に変わった、そう思っていただけるように最善を尽くします。
患者様には残りの人生を最後まで楽しんでいただきたい。
#肩関節脱臼 #高齢者
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