患者様から難聴でご相談がありました。
高齢者を診ているので比較的多いご相談です。
耳が聞こえにくいのは以前から何となく感じていたけれど、ここ数ヵ月で急に進行した。それをお孫さんに言うと「爺ちゃん突発性難聴だー!大変だ」と驚かされて耳鼻科を受診したそうです。
医師からは「歳ですね。それと耳管開放症。」
治療法は特には無いそうで、「聞き辛かったら(亡くなった)奥さんが使っていた補聴器を(調整して)使いなさい」とか何とか言われたんだとか。
患者様は、「そんな補聴器なんて棺桶にくれてやりましたよ!」って医師に言って帰ったそうです。
そういう報告を私に笑いながら言っていましたが、結構な思いが伝わりました(^-^;
難聴以外にも食事をしてても飲み込み(嚥下)がしにくくなったと色々とご相談。
さて、私の場合ですが聴覚は側頭骨を重要視しています(他にもありますが,,,,)。聴覚や平衡感覚の受容器がそこに収まっているわけですから、その側頭骨のアライメントはどうなのか?は必ず診ています。側頭骨を話すと長くなるのですが、簡単には側頭骨も他の骨同様に(一次、二次)呼吸に合わせて動いています。側頭骨の場合は内旋と外旋と。側頭骨の中には受容器以外にも、重要な神経系や静脈洞があります。
そんな大切な部位がどうしたら制限が生じるのかを考えると、外せないのが胸鎖乳突筋(SCM)です。難聴のご相談以外にもあった、嚥下機能やその嚥下に重要な舌骨上筋群にも影響を与えいます。
SCMだけをやったわけではなく、経絡や運動連鎖から関わる部位は治療した上で、最終SCMをリリースし側頭骨と舌骨の調整。
患者様へ、「(喋っている)声が綺麗に大きくなりましたね。」と伝えると、
あ、ホント。出しやすくなった。違和感も楽になっていると、喜んでいました。
患者様、楽になって良かったですね(^-^)
引き続き頑張りましょう👍
(右側の側頭骨の図)
(胸鎖骨乳突筋の図)
(舌骨上筋群の図)