今日の患者様
患者様「先生、えらい久し振りだ事(^-^)
いつも来ないなー来ないなーって待ってるのよー。」
私「◯◯さん、先週も来ていますよ‼毎週火曜に来てますからね(笑) 」
患者様「もうすっかりボケちゃって困ってるのよ。これが認知症ってやつなの?」
私「いえいえ、ボケちゃったらボケた事すら分からないので、◯◯さんは認知症ではないですよ👍一時的な物忘れですからね。」(ボケるという表現は適切ではないのですが、患者様の会話に合わせるためご理解下さい。)
患者様「あらそーお⁉なら良いんだけど、このままボケちゃたらどうしようかと思ってね‼恐くってね。」
高齢者の多くが、分からなくなって行く不安で強いストレスを感じています。でも治療後に体調が回復するに連れて記憶も戻り意識もはっきりすることが多く、いかに身体機能と認知機能が関わりあっているのが分かります。認知症の方も症状が落ち着かれます。
この患者様のは、ホント精一杯生きているって感じる人で、なるべく自分で出来ることをして自立した生活をされています。本当ならそうは出来ないと思います。今を生きる事に全精力を使っているので、物忘れも増えて当然なんです。今よりも状態が優れない期間は今と全く違いましたから。
この患者様、
「幸せってなんだろうね⁉先生。」って突然言いました。
私「考え方は色々ありますけど、出来ることが幸せだと思いますよ。息が吸えないご病気の患者様はね、息が吸いたいって訴えていました。食事が出来ない患者様はね、お腹いっぱいご飯が食べたいって言っています。
何にしても出来ることがあるっていうことが幸せなんじゃないですか?◯◯さん。
◯◯さんはこうして自分自身で頑張ってやっているでしょ?これは素晴らしい事なんですよ。僕は尊敬していますよ‼本当に凄いんですから。だからね、今出来る事をいつまでも出来るように頑張りましょうね。」って伝えると。
「そうね、お腹いっぱい食べたいって思うし、今出来ることがそうね、幸せね🎵」
なんて言って安心していました。
幸せって人によって考えが様々ですが、今の仕事に携わるようになって幸せの考え方は大きく変わりました。仕事を通じて多くの事を学ばさせていただいていると実感します。