往診の患者様のケースですが、退院後に食欲不振が続くことが現場では非常に多い症状です。
特にお身体が不自由なため歩行困難で安静や車椅子で過ごす時間が長いとより長引きます。
とある患者様は10日間くらい入院されていて、病院では殆どの時間をベッド上で安静だったようです。
退院された時にはお痩せになられて筋力は低下し食欲不振で2~多くて3割程度しか召し上がってないようでした。
腹部は様々な情報を教えてくれます。
腹部の診断の上で
今回はオステオパシーが適応と判断しオステオパシーでアプローチをしました。
この患者様の場合、腹部ではみぞおち~季肋部、その他に胸郭下部、右L3付近に強い緊張と体幹と骨盤帯を繋ぐ腰方形筋と右大腰筋に病変がありました。 ※L3の緊張は横隔膜が起因と判断。
大腰筋・腰方形筋・横隔膜は腹腔内では繋がり互に影響しあっていて、またこれらの筋は消化器、循環器、泌尿器など生理機能に大きな影響を与えています。
2月27日にオステオパシーを加え
翌日28日に現場に入っているスタッフの先生から報告がありました。
『お疲れ様です○○様ですが、今朝は食欲がありパンは完食しおかずも完食では無いが食べれたと言っておられました。歩行は起き上がる時は、歩けるか不安だったようですが、いざ歩き出すとペースも良く3周クリアしました』
回復の方向に向かってくれホッとしました。患者さん本当に頑張りましたね。
食欲不振は身体に必ずサインがあります。身体が教えてくれているわけですね。